先日行ってきた三峰山・・・埼玉県秩父市にある三峰山は雲取山(2017m)白岩山(1921m)妙法が岳(1332m)の三山の総称で、三峰神社がその山頂ということではありません。三峰神社を起点として雲取山へ行かれた方もいるかもしれませんね。
この三峰神社は景行天皇の時、日本武尊が東征中、碓氷峠に向かう途中に現在の三峯神社のある山に登り、いざなぎのみこと・いざなみのみことの国造りを偲んで創建したといわれています。景行天皇の東国巡行の際、天皇は社地を囲む雲取山、白岩山、妙法が岳の三山を賞でて「三峯宮」の社号を授けたと伝えられています。その後、飛鳥時代から奈良時代にかけて実在されたとされる修験道の開祖といわれる役小角が修行したとも言われています。最近ではパワースポットなどと言われる三峰神社、その中でも最強のパワースポットと言われているのが樹齢800年ともいわれるご神木です。このご神木は2022年大河ドラマの登場人物の一人である鎌倉時代の武将・畠山重忠が奉納したと伝わります。江戸時代には秩父山中に生息しているとされたオオカミをイノシシなどから農作物を守る神の使いとし崇めるようになり、そのオオカミが盗賊や災難から守る神と解釈されるようになったと言われています。また宮沢賢治や野口雨情など多くの詩人も訪れている、そんな神社が三峰神社です。
今回、三峰神社が三峰山(三山)を登るためのスタート地点です。
三峰神社から妙法が岳、白岩山、雲取山の三山を巡るルートを日帰りすることも健脚な方なら可能ですが、一般的には1泊2日という工程になるでしょう。
車で現地に入るならピストン、公共交通機関のみなら三峰口からバス~三山ののち奥多摩方面へ抜けるコースも考えられます。ここでは奥多摩へ抜ける1泊2日ルートをご紹介しますが、
スタートは三峰駅口 土曜日曜祝日なら8:30発のバスに乗ります、三峰神社9:20着、平日は到着が遅くなるため違う方法の検討も必要となります。
三峰神社からスタートして最初の山である妙法が岳までは約1時間20分の道のりでここまでは参拝者も多く歩かれています。妙法が岳山頂は三峰神社の奥宮があります。
次に目指すのは白岩山です。途中にある霧藻ケ峰では両神山方面の眺望があります。お清平からはぐんぐん標高をあげていくと前白岩山、今は営業しておらず、建物もだいぶ朽ちてしまった白岩小屋へ到着します。そここから白岩小屋までは約30分の登りです。白岩山は残念ながら眺望はありません。ここから雲取山荘までは約1時間、初日の合計行動時間は約6時間です。
朝9時半にスタートしたとして3時半頃に山荘到着予定となります。
翌朝は雲取山の奥多摩側登山口のひとつである鴨沢を目指します。
早朝スタートすると約30分で山頂に到着、晴れて空気が澄んでいればいれば富士山や都心も見渡せます。ピストンを選択された場合にはここから来た道を引き返します。帰路は約4時間35分程度の工程となります。その場合、せっかくですので三峰神社やビジターセンターなどを見て帰るのもよいでしょうね。
奥多摩を目指す場合には、約3時間半の工程です。(小屋からは約4時間)
小雲取山、こちらも閉鎖された奥多摩小屋跡地を経て鴨沢を目指します。目的の三山は終わっていますが気持ちの良い稜線を歩いていきます。
鴨沢で奥多摩行きのバスに乗って帰ります。
1日目 約6時間行動 合計:約9.8㎞/登り累計1566m・下り累計774m
2日目 約4時間行動 合計:約12㎞/登り累計544m・下り累計1858m
※ピストンした場合の2日目行動は 約5時間5分 合計10.2Kmの工程です。
古畑登山ガイドでは今回ご紹介させていただきましたプランのご案内も承っております。ピストン計画、縦走計画など、どちらでも可能ですのでご検討なさってみてください。