谷川連峰の最高峰は?

谷川連峰の最高峰は谷川岳?
ではありません。
最高峰は仙ノ倉山で標高は2026mです。

この仙ノ倉山での記録として残っている古いものとして1920年(大正9年7月)に日本山岳会の藤島敏男と森喬が土樽村から案内人の剣持政吉と共に登頂したというもので、土樽側シッケイ沢から登られたようです。

この藤島敏夫さんよく存じ上げていなかったのでネットで調べてみると・・・
「1896年(明治29年)7月12日 – 1976年(昭和51年)9月9日)は、日本の登山家、銀行家。日本銀行監事。作家の藤島泰輔は実子。ジャニーズ事務所代表取締役社長の藤島ジュリー景子は孫。」
とあり、日本百名山の著者として有名な深田久弥が茅ヶ岳にて脳卒中にて倒れた際に共に同行していたのも藤島敏夫さんでした。

そんな仙ノ倉山へ行くためにはいくつかのルートがいくつかあります。
今回はそんな谷川連峰最高峰である仙ノ倉山へ登るルートを紹介いたします。

今回ご紹介するルートは冬に登られる、ヤカイ沢ルートというもの。

車で行かれる場合には、平標登山口からのスタートとなり、平本新道の登山口へ向かい歩いていく途中、平標山へ向けて突き上げる沢がヤカイ沢で、この沢の左岸を登りますが、タイミングによっては踏み跡はないでしょうが左岸をあがっていると右手側に大きな尾根があり、次にその尾根に吸収されるような尾根に取り付くのが一般的なようです。おそらくここを登ると平本新道の1800m~1850m付近に出てくると思われます。

ちなみに今回行ったルートはそのひとつ先の尾根で標高1900m付近で平本新道に合流する尾根でしたが、出だしから急なこと、かなり雪崩の危険性が高い沢の中に滞在することから、雪の状態が相当よくなければ、とてもおすすめできません。

しかしこのルート、ヤカイ沢ルートとありますが、山歩きで使う人にとってはヤカイ沢が入口というだけで、尾根ルートです。バックカントリーなどをする方はヤカイ沢を利用するのでしょうね。

この尾根を登りきると平本新道へ出るわけですが、気持ちのよい尾根道となり、あと一登りすると平標山山頂(1983m)となります。
ここからさらに気持ちの良さそうな尾根を東へ進みます。
最初のピークが前仙ノ倉山、次が仙ノ倉山です。

さらに尾根は続いていて万太郎山、谷川岳へと縦走することができます。
西を向けば苗場山。
帰りは西へ進路を取り。来た道を平標山まで戻ります。

そこからは松出山ルートで平標山登山口へ戻ります。

残雪期にも大きく雪庇がでていることがあります。既存のトレースが安全とは限りませんので十分注意し歩きましょう。

この仙ノ倉山周辺は夏には沢登りを楽しめます。
全てのシーズンを楽しめる仙ノ倉山へぜひ足を運んでください。

まもなく夏山のシーズンが訪れますが、FuruhataMountainGuideOfficeでは谷川周辺のガイドをしておりますのでお気軽にお問合せください。

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