日本百名山 ポロシリ岳(2052m)

日本百名山の中で最難関との呼び声高い北海道にある幌尻岳に先日行ってきました。
ポロシリ岳に登るためにはいくつかの登山ルートがあります。比較的有名なルートは一般ルートにも関わらず沢を何度も渡渉しなくてはならない平取町よりアプローチする額平川コース、他に南東側からアプローチする難易度があがるチロロ川ルート、そして長い林道歩きが特徴的な新冠側よりアプローチする新冠コースです。

今回は仕事で目が不自由な方との登山だったことから「新冠コース」を選択しました。
新冠コースなら易しいか?
と、言われると決っしてそんなことはありません。
特に関東から行く場合には飛行機や車などでの移動もしつかり考えなくてはなりません。わざわざ北海道まで行くのですから可能であれば予備日も設定しておき登頂の確立を上げたいところですし、「林道歩きが大半でしょ!」と高を括ると初日からまいってしまいます。
そしてポロシリ山荘から山頂までの登りも、登りごたえがあるものです。


こちらの案内も登山道の詳細については登山の楽しみを奪ってしまいますので控えるとして(他にうんざりするほど記録が出ていますし)

新冠ルートで行程と共に楽しかったところだけいくつかご紹介。
まず初日に僕たちは成田空港から早朝の便で新千歳空港へ入り、レンタカーを借りてイドンナップ山荘へ入りそこで宿泊(事前予約が必要です)
※ここまで行かれる際には車の車種選びに注意が必要です、なんせ長ーい砂利道を永遠走りますので・・・運転好きにはたまらないの?かもしれませんが僕はうんざりする距離でした。
イドンナップ山荘では水を取ることができませんからご注意ください。
2日目、早朝イドンナップ山荘を出発してコースタイム6時間超の林道を歩きます。この林道も多少のアップダウンがありますから侮れません。早めに(昼には)ポロシリ山荘に到着して翌日に備えてゆっくり休みます。
3日目、この日も早朝出発しました。幌尻沢を横断したあとからの急登は楽しみどころです。
稜線までのお花畑や稜線から見える北カールは見事です。
4日目、僕たちは飛行機の関係で早朝出発し慌ただしく新千歳へ向かいましたができればお風呂にでも入り予備日があればどこかでもう1泊して5日目に帰りたいところです。

管理人が常駐していない小屋で、同じ山を目指している人達とのお話しも楽しむことができました。今回ご一緒させていただいた皆さん、早朝バタバタしてしまいご迷惑をおかけしました。また、下山に時間がかかるクライアントを拍手で出迎えていただきありがとうございました。

と、FuruhataMountainGuideOfficeでは関東近郊だけでなく北海道の山もガイドしておりますのでお気軽にお問合せください。

最後に、今回もマダニに食われました(対応はしていたのですが・・・今春の斜里岳に続き2度目)自力で取れず、切開して駆除してもらいましたが、皆さんもマダニにはお気をつけください。

ガイドのご依頼はこちらからどうぞ!