遠征へ向けて…北アルプス爺ヶ岳主稜

2023年3月14日、遠征メンバーでの合同トレーニングでテント泊装備一式を背負って北アルプス爺ヶ岳主稜へ行ってきました。

 ルートは爺ケ岳スキー場から少し白馬側へ進んだ標高980m付近から爺ケ岳東尾根を進み途中小冷沢へ下降し主稜に取り付き、山頂~東尾根を下降するというもの。道路には雪がなく今年は雪が少ないようで、しばらくの間、急な登りを標高差270mほど登りきるとようやく登山道に雪がでてきました。そのまま登り標高1600m前後でアイゼンを装着しP3と呼ばれている1978m地点から小冷沢への下降を開始。下降は主稜の末端へ向かいトラーバース気味に進み急む、約150~200mほど降りる。降り口はダガーポジションで沢床へ。今度は目の前に迫る主稜へあがるため小冷沢を少し詰め主稜の下から4番目のルンゼから登りだす。これは1978m地点から目星をつけていた場所だ。気温が上がりかなり登りにくく疲れる登り2200m付近で主稜線上に飛び出すとトレースひとつない美しい尾根道。稜線からは鹿島槍ヶ岳が美しく、同日に鹿島槍ヶ岳東尾根を登っている友人はどのあたりにいるのだろうか・・・と思っているとそのまま2669mの爺ケ岳山頂へ。


 下山は東尾根をたどりますが、多くの登山者が歩いているようでトレースはしっかりと残っています。東尾根は途中少し痩せた尾根があるため決して適当には歩けないルートです。付いているトレースも雪庇の上や限りなく雪庇に近いとことが度々あるため注意が必要です。自分でルートをしっかりと選ぶ必要があります。



 主稜そのものは小ぶりですが、あまり多くの人が訪れていないことからルートを選ぶ楽しさや雪山の辛さもあり楽しめるルートでした。テント装備を背負っていて日帰りをしていますが、楽しむためにあえてテント泊をするのもよいところでしょう。すぐ隣には主稜より長い北稜もよいかもしれません。

AM06:00 駐車場スタート
AM10:00 主稜取り付き
PM02:00 爺ケ岳山頂
PM17:00 駐車場到着
 

furuhatamountainguidorogo