NHKラジオ『石丸謙二郎の山カフェ』にて奥穂高でのガイド中の出来事を取り上げていただきました。

 先週9月17日土曜日午前8時5分よりNHKラジオ第一で放送された『石丸謙二郎の山カフェ』にて今夏ガイドを行ったクライアントについて取り上げていただきました。

 この夏、頻繁にご依頼いただいております視力に障害があるクライアントを奥穂高岳にお連れしました。奥穂高は岩場もあり今回のクライアントには危険度も高いことから友人でもありガイドとしては先輩である、林ガイド(K2に日本人女性として3番目に登頂)にも協力していただき1対1の体制でガイドをさせていただきました。登山ガイドは数多くおりますが、ガイド自らの登山は登山ガイドでの範疇を大きく超えた経験をしている方でなくてはならないと、僕は考えているため、そのような条件に合致する林ガイドにサポートを依頼しました。
 ラジオで紹介されていたようにクライアントはご夫婦揃って障害をお持ちで、ご主人さまは全盲ですが、ご夫婦2人で日本百名山を目指して頑張っておられます。奥穂高ガイドをする以前よりガイドのご依頼をいただいており、奥穂高に向けて一緒にトレーニング山行もしてきました。

 そしていよいよ奥穂高登山の日。
2泊3日の計画で、初日は上高地から涸沢ヒュッテまで、翌日は小屋から山頂を目指し、小屋へ戻る計画で最終日は上高地へ下山するというもの。
 ご夫婦にとって奥穂高岳は険しい山というだけではなく、この計画の日が銀婚式(結婚25年)という記念日だというのです。こんな時に頼りになるのが林ガイド。何かしてあげたいと思っても僕の能力ではとてもアイデアが浮かびません。林ガイドとWEBミーティングなどを行い銀婚式記念にケーキを山小屋まで運びあげようと決まりました。ケーキを選ぶのは林ガイドにお任せして僕は当日それを運びます。長い間登山をしていますが、ホールケーキを背負ったのは初めてです・・・初日昼すぎに涸沢ヒュッテにて場所をお借りして(涸沢ヒュッテさんありがとうございました)ご夫婦をお呼びしてサプライズケーキ!
とても喜んでいただけました。
 その翌日に奥穂高山頂へ向けて出発。緊張した面持ちのお二人。それぞれロープを繋いて一歩一歩慎重に進みます。トレーニングの成果、ご夫婦の日ごろの努力も実り晴天のなか山頂へ。71座目の登頂を銀婚式の日に達成しました。
下山日は生憎の雨でしたが登頂の喜びから足取り軽く上高地そして沢渡駐車場から近くに温泉へ立ち寄り休憩室で休憩していると石丸謙二郎さんがいるではないですか。
 ご夫婦から石丸さんと9年間に北穂高岳でお会いしたことなどをつい先日小屋で聞いたばかり。恐る恐る声をかけさせていただくと、なんと石丸さんも覚えていらっしゃて9年前の話しをご夫婦とされていました。ケーキ、晴天の奥穂高登頂そして最後の最後に9年ぶりの石丸さんとの再会というサプライズで奥穂高登山を終えることができました。
石丸さん、ありがとうごとうございました。

古畑登山ガイドオフィスでは視力に障害があるお客様の登山ガイドも行っております。
お知り合いの方で、視覚障害があり山に行きたいけれど行けないという方がいらっしゃる方は当方をご紹介いただければご相談に乗らさせていただきます。


 視覚障害の方が登山をされるとき、現状はボランティアの方によってサポートされているのが現状です。しかしサポートの方の高齢化に伴う人数不足、サポートの技術不安という問題もあるようです。支えてくれる方の問題・・・これは障害がある方だけでなく健常者であっても山岳会の技術衰退や高齢化などにより教わる環境が問題となってきており、それによって、決して安全とはいえなくなってきています。

先日の奥穂高でも山岳会パーティーによる遭難事故が発生していました。


ガイドを依頼することで資金的負担はありますが、安全な登山を行うことが可能となります。

※費用については障害の程度などによって変化することがあり得ますが、まずはご相談ください。

登山ガイド